難聴児支援センターが主催する「ファミリーセミナー」に参加してきました。
今日は信州大学の工穣(たくみゆたか)先生の講演。
聴覚に関する検査や補聴器、人工内耳について図や映像を用いてわかりやすく説明いただきました。
その中で驚いたのが長野県の新生児聴覚スクリーニングの普及率が90%を超えていること。
普及率90%以上の県は全国的には岡山県など数県しかありません。
都道府県別の普及率がこちらのサイトに掲載されていました。
なぜこんなに普及率が高いのか調べてみると、こちらのサイトに情報がありました。
長野県においても平成14 年より自治体主導で新生児聴覚スクリーニングが開始された.
長野県における新生児聴覚検査事業の内容は(1)聴覚検査機器整備への補助(産科を標榜する自治体立を除く医療機関に機器整備の1/3 を補助),(2)新生児聴覚検査システム作りというものであり他の自治体に見られるような検査費用の補助ではない点に特徴がある.その結果,県内のほとんどの分娩取扱医療機関にスクリーニング機器が整備され基盤が出来上がった
行政としての取り組みがこのような結果につながっているようです。
しかし
長野県では療育体制が未整備のままスクリーニング事業が始動してしまったため,現在療育体制の早期確立が緊急の課題となっている.
という課題もあるようである。
また、信州大学は聴覚障害に関する研究が非常に盛んに行なわれているとのことで、そのような先生たちの元で検査や治療が受けられるというのはとても心強い。
この辺の論文も読んでみたい。
著者が最近よく目にする方々である。